最終更新日: 2025年01月14日
建築請負契約の完全ガイド
トラブルを防ぐ!契約前に必ず確認すべき全項目
7日間
クーリングオフ期間
3回
標準的な支払い回数
10年
瑕疵担保責任期間
契約前の最重要確認:契約書には必ず「工事内容明細書」「設計図書一式」「工程表」が添付されているか確認。これらがない契約は絶対に結ばないでください。後々のトラブルの9割はここが原因です。
契約前の必須チェックリスト
1. 建築会社の信頼性確認
建設業許可番号
都道府県知事許可または国土交通大臣許可を確認
確認方法:各都道府県の建設業課で照会可能
建築士事務所登録
一級・二級建築士事務所の登録番号を確認
確認方法:建築士会のHPで検索可能
瑕疵保険加入
住宅瑕疵担保責任保険への加入状況
確認方法:保険法人(JIO・住宅保証機構・ハウスプラス)で確認
過去の実績
施工実績・完成見学会の開催頻度
確認方法:直近3年間で30棟以上が目安
財務状況
決算書の開示・自己資本比率
確認方法:30%以上が健全な目安
2. 見積もり内容の詳細確認
必須記載項目
- 工事項目別の数量・単価・金額
- 材料のグレード・品番明記
- 諸経費の内訳(現場管理費・仮設費・安全対策費)
- 税込総額と支払い条件
要注意の表記
- 「一式」表記の項目(詳細確認必須)
- 「別途工事」の範囲と金額
- 「実費精算」項目の上限設定
- 含まれない工事(外構・カーテン・照明器具・エアコン)
プロのアドバイス:「本体工事一式 2,000万円」のような大雑把な見積もりは絶対NG。最低でも20〜30項目に分けた明細書を要求しましょう。
3. 設計図書の完成度チェック
契約時に必要な図面一覧
配置図縮尺 1/100〜1/200
平面図縮尺 1/100
立面図縮尺 1/100
断面図縮尺 1/100
仕様書縮尺 -
設備図縮尺 1/100
※ これらの図面がない、または「契約後に詳細設計」という場合は契約を見送るべきです
最適な契約タイミング
契約してOKのサイン
- • 全ての図面が完成し、変更箇所がない
- • 見積もり内容に不明点がない
- • 資金計画が確定し、ローン事前審査も通過
- • 家族全員が内容に納得している
契約を急かされた時の対処法
- • 「今月中なら値引き」→ 焦らず他社と比較
- • 「他のお客様も検討中」→ 縁がなかったと割り切る
- • 「着工が遅れる」→ 不完全な契約の方がリスク大
- • 最低1週間の検討期間を要求する
契約は焦らず慎重に!
一生に一度の大きな契約です。
不明点は必ず解消してから契約しましょう。
