最終更新日: 2025年01月14日
着工から完成まで!施工管理の完全ガイド
夢のマイホームが形になる感動の6ヶ月間
6ヶ月
標準的な工期
12回
推奨現場確認回数
24時間
雨天時の対応時間
2025年施工基準変更:省エネ基準義務化に伴い、断熱材施工・気密処理の検査が厳格化。施工写真の記録と第三者検査の実施を強く推奨します。
着工から完成までの詳細工程
工程 | 期間 | 主な作業 | 検査 |
---|---|---|---|
着工準備 | 1週間 | 地鎮祭、仮設工事、墨出し | 配置確認 |
基礎工事 | 4週間 | 掘削、配筋、コンクリート打設 | 配筋検査 |
建方工事 | 2週間 | 土台敷き、柱・梁組立、上棟 | 構造検査 |
屋根・外装 | 3週間 | 屋根葺き、防水、外壁下地 | 防水検査 |
内装下地 | 4週間 | 断熱、配管、電気、内壁下地 | 断熱検査 |
仕上げ工事 | 6週間 | 内装仕上げ、設備取付、外構 | 完了検査 |
1. 基礎工事(着工〜4週目)
重要確認ポイント
- ✓ 掘削深さ(凍結深度以下)
- ✓ 砕石転圧の状況
- ✓ 防湿シートの施工
- ✓ 鉄筋の径・ピッチ・かぶり厚
- ✓ アンカーボルトの位置
💡 用語説明
かぶり厚: 鉄筋からコンクリート表面までの厚さ(最低3cm必要)
ピッチ: 鉄筋の間隔(通常20〜30cm)
よくある手抜き
- ⚠ 鉄筋のピッチが広すぎる
- ⚠ かぶり厚さ不足(3cm以上必要)
- ⚠ 型枠の精度不良
- ⚠ コンクリートの水増し
- ⚠ 養生期間の短縮
プロのアドバイス:配筋検査は必ず立ち会いましょう。写真を撮影し、設計図通りか確認。JIOなど第三者機関の検査も推奨します。
2. 建方工事(5〜6週目)
上棟日の流れ
💡 用語説明
上棟(じょうとう): 建物の骨組みが完成し、一番上の棟木(むなぎ)を設置すること。建前(たてまえ)とも呼ばれます。
8:00
土台敷き開始
12:00
2階床組み
16:00
屋根下地完了
確認事項
- • 柱の垂直性(レーザーで確認)
- • 梁の水平性
- • 金物の取付状況
- • 構造用合板の釘ピッチ
雨対策
- • ブルーシート養生
- • 構造材の濡れは問題なし
- • 合板の濡れは要注意
- • 十分な乾燥期間確保
3. 断熱・気密工事(9〜12週目)
2025年新基準での確認項目
💡 用語説明
UA値: 外皮平均熱貫流率。家から逃げる熱量を表す数値(小さいほど高性能)
C値: 相当隙間面積。家全体の隙間の少なさを表す数値(小さいほど気密性が高い)
熱橋(ねっきょう): 断熱材が途切れて熱が伝わりやすくなる部分
断熱材施工
- □ 隙間なく充填されているか
- □ 防湿層の連続性
- □ 熱橋部分の処理
- □ 配管貫通部の処理
気密施工
- □ 気密シートの重ね代(30mm以上)
- □ 気密テープの施工
- □ コンセントボックス周り
- □ 気密測定の実施(C値測定)
この工程は完成後には確認できません。必ず施工中に現場確認し、写真記録を残しましょう。
4. 仕上げ工事(13〜24週目)
内装工事スケジュール
大工造作工事2週間
クロス下地パテ1週間
塗装工事3日間
クロス貼り1週間
設備機器設置3日間
照明位置確認
実際に立って高さ確認
コンセント位置
家具配置を想定
仕上げ材保護
養生の徹底確認
現場の主役はあなたです!
積極的に現場に足を運び、職人さんとコミュニケーションを。
良い家づくりは、良い関係づくりから始まります。