夢のマイホームを叶える
賢いお金の使い方
「35年ローンって長すぎる?」「頭金はいくら必要?」
そんな不安を一緒に解決し、無理のない資金計画を立てましょう。
初めての方へ:住宅購入のお金の基礎知識
頭金
物件価格の20%が理想。3,000万円の家なら600万円。頭金0円でも購入可能だが、金利0.1%上昇で総支払額が180万円増加。貯金300万円なら半分を頭金に。
住宅ローン
年収の7倍まで借入可能。年収500万円なら3,500万円が上限。変動金利0.4%なら月8.9万円、固定金利1.5%なら月10.7万円の返済(3,000万円借入時)。
諸費用
物件価格の5〜10%が必要。内訳:登記費用30万円、ローン手数料66万円、火災保険20万円、引越し15万円など。3,000万円の家なら最低150万円は準備。
重要:家の価格だけでなく、諸費用も含めた総額で予算を考えましょう。 例:3000万円の家なら、諸費用込みで3150〜3300万円必要です。
住宅取得にかかる費用の内訳
建物だけでなく、土地や諸費用も含めた総額を把握しましょう
ケーキでいえばスポンジ部分。家の骨組みから仕上げまで、職人さんの汗の結晶
含まれる費用
- • 本体工事費(構造・内外装・設備)
- • 付帯工事費(基礎・外構・解体)
- • 別途工事費(設計・地盤改良・登記)
家を建てる舞台。駅チカの一等地は高級レストランの席、郊外は広々とした公園のベンチ
含まれる費用
- • 土地代金
- • 仲介手数料
- • 登記費用
- • 不動産取得税
見えない出費の山。まるで結婚式の二次会会費のように、気づけば財布が薄くなる
含まれる費用
- • 住宅ローン諸費用
- • 火災保険・地震保険
- • 引っ越し費用
- • 家具・家電購入費
- 1. 総予算の10%は予備費として確保
地盤改良や追加工事など、予想外の出費に備えましょう。 - 2. 引っ越し後の生活費も考慮
新生活には家具・家電・カーテンなど、意外とお金がかかります。 - 3. ランニングコストも忘れずに
固定資産税、修繕積立金など、住み始めてからの費用も計画に入れましょう。
住宅ローンの種類と選び方
金利タイプの特徴を理解して、あなたに最適なローンを選びましょう
35年間ずっと同じ金利。毎月の返済額が変わらないので、家計簿をつけるのが楽。雨の日も晴れの日も傘代が同じようなもの。
メリット
- ✓返済額が一定で計画を立てやすい
- ✓金利上昇リスクがない
デメリット
- ×変動金利より0.7〜1.2%高い
- ×金利下降の恩恵を受けられない
こんな人におすすめ:金利上昇を心配したくない人
半年ごとに金利が見直される。ガソリン価格のように上下する金利。今は安いけど、バブル期は4.5%まで上がった経験も。ジェットコースターに乗る覚悟が必要。
メリット
- ✓固定金利(1.3-1.8%)より0.7-1.2%低い0.3-0.6%
- ✓金利下降の恩恵を受けられる
デメリット
- ×金利上昇リスクがある
- ×返済額が変わる可能性
こんな人におすすめ:金利動向をチェックできる人
最初の3年、5年、10年は固定金利。その後、固定か変動かを選び直せる。携帯の2年縛りのような仕組みで、期間が来たら乗り換えを考える感じ。
メリット
- ✓向こう3年、5年、10年間の返済額を固定
- ✓期間終了後に選択可能
デメリット
- ×期間終了後に金利が平均0.5〜1.0%上昇
- ×選択手続きに手数料5,400円
こんな人におすすめ:向こう3〜10年間の返済額を固定したい人
固定金利が向いている人
- • 安定志向で金利上昇が心配
- • 返済計画を確実に立てたい
- • 金利動向をチェックしたくない
変動金利が向いている人
- • 繰り上げ返済を積極的に行う
- • 金利上昇時に対応できる余裕資金がある
- • 短期間での完済を目指している
使える補助金・税制優遇
国や自治体の支援制度を活用して、賢く住宅を取得しましょう
主な条件
- 子育て世帯(18歳未満の子)または若者夫婦世帯(夫婦いずれかが39歳以下)
- ZEH住宅・認定住宅(魔法瓶のような高断熱の家)
- 省エネ性能等の基準を満たす(電気代が従来の半分になる家)
主な条件
- 長期優良住宅・認定低炭素住宅
- 地域の中小工務店で建築
- 木造住宅
主な条件
- 住宅ローンを利用
- 合計所得金額2,000万円以下(年収約2,195万円)
- 床面積50㎡以上
申請前の準備
- • 早めの情報収集と準備
- • 必要書類の事前確認
- • 建築会社との情報共有
- • 複数制度の併用可能性チェック
注意点
- • 予算上限に達すると終了
- • 年度をまたぐ場合の継続性
- • 着工前申請が必要な場合あり
- • 性能証明書等の取得費用
資金計画のステップ
無理のない資金計画を立てるための段階的なアプローチ
起こりうるリスク
- • 金利上昇リスク:変動金利の場合、返済額が増加
- • 収入減少リスク:転職、病気、リストラなど
- • 物価上昇リスク:生活費増加で返済が困難に
- • 売却価格下落リスク:ローン残高が売却価格を上回る
安心のための対策
- • 団体信用生命保険:必ず加入(がん特約も検討)
- • 返済負担率を抑える:年収の25%以内が安全圏
- • 繰り上げ返済の活用:余裕資金で元本を減らす
- • ペアローンの注意:離婚リスクも考慮する
大丈夫です!適切な返済計画と保険加入で、ほとんどのリスクは回避できます。 無理のない範囲で借り入れれば、安心して返済を続けられます。
年代・ライフステージ別の資金計画
あなたの状況に合わせた最適な資金計画をご提案
資金計画のポイント
- 35年ローンをフル活用(月々の返済を抑える)
- 頭金は最小限(10%)でも検討可能
- 親からの援助活用(贈与税非課税枠)
- 変動金利で初期費用を抑える選択も
予算の目安:年収の6〜7倍程度。将来の収入増も見込んで計画OK
活用したい制度
- • こどもエコすまい支援事業(最大100万円)
- • 住宅ローン減税(最大455万円)
資金計画のポイント
- 教育費との両立を最優先に計画
- 固定金利で返済額を安定させる
- ボーナス払いは慎重に(0〜20%)
- 繰り上げ返済用の余力を確保
予算の目安:年収の5〜6倍以内。教育費ピーク時も考慮
注意点
- • 大学進学費用(1人500万円)を別途確保
- • 返済負担率は年収の25%以内が安全
資金計画のポイント
- 定年までの完済を目指す(期間短縮)
- 退職金での一括返済も検討
- 老後資金は別途2,000万円確保
- リフォーム費用も計画に含める
予算の目安:年収の4〜5倍以内。退職金は老後資金優先
注意点
- • 返済期間は定年-5年を目安に
- • メンテナンス費用を多めに見積もる
見落としがちな想定外費用
見積もりに含まれていないことが多い追加費用をすべて公開
- 1. 地盤改良工事50〜200万円
- 2. 残土処分費用10〜30万円
- 3. 水道引込工事30〜100万円
- 4. 電柱移設費用15〜50万円
- 5. 境界確定測量30〜60万円
- 6. 既存建物解体費100〜200万円
- 7. 地中埋設物撤去20〜100万円
- 8. 擁壁工事100〜300万円
- 9. 道路後退費用50〜150万円
- 10. 仮設工事追加10〜30万円
- 1. 外構工事100〜300万円
- 2. カーテン・ブラインド30〜80万円
- 3. エアコン(全居室)50〜150万円
- 4. 照明器具20〜50万円
- 5. 網戸・シャッター20〜40万円
- 6. TV・ネット配線10〜30万円
- 7. 太陽光発電追加100〜200万円
- 8. 床暖房追加50〜100万円
- 9. 造作家具30〜100万円
- 10. 外部収納・物置10〜50万円
- 1. 引っ越し費用10〜30万円
- 2. 仮住まい費用月10〜20万円
- 3. 家具新調費用50〜200万円
- 4. 家電買い替え30〜100万円
- 5. 火災・地震保険年20〜40万円
- 6. 不動産取得税0〜50万円
- 7. 登記費用30〜60万円
- 8. 水道加入金10〜30万円
- 9. 町内会費等年1〜5万円
- 10. 固定資産税年10〜20万円
最大800万円以上
建物本体価格とは別に、これだけの費用が発生する可能性があります。
対策:総予算の15〜20%を予備費として確保しておくことが重要です。 事前に詳細な現地調査を行い、必要な工事を洗い出しましょう。
引っ越し費用の完全ガイド
家族構成 | 同一市内 (〜15km) | 同一県内 (〜50km) | 隣接県 (〜200km) | 遠距離 (500km〜) |
---|---|---|---|---|
単身(1R〜1LDK) | 3〜5万円 | 4〜7万円 | 6〜10万円 | 8〜15万円 |
2人家族(2LDK) | 6〜10万円 | 8〜12万円 | 10〜18万円 | 15〜25万円 |
3人家族(3LDK) | 8〜12万円 | 10〜15万円 | 15〜25万円 | 20〜35万円 |
4人以上(4LDK〜) | 10〜15万円 | 12〜20万円 | 20〜35万円 | 30〜50万円 |
※通常期(5〜2月)の料金目安。3〜4月の繁忙期は1.5〜2倍になる場合があります
- 梱包資材+1〜3万円
- エアコン着脱+1.5万円/台
- ピアノ運搬+2〜5万円
- 車・バイクの陸送+3〜10万円
- 不用品処分+1〜5万円
- 階段作業(3階以上)+1万円/階
時期・タイミング
- 1. 繁忙期(3〜4月)を避ける
- 2. 平日に引っ越しする
- 3. 月末・月初を避ける
- 4. 早朝・夕方便を利用
- 5. 閑散期(11〜1月)を狙う
準備・工夫
- 6. 不用品は事前に処分
- 7. 自分で荷造り・荷解き
- 8. 複数社から見積もり取得
- 9. 段ボールは自分で調達
- 10. 小物は自家用車で運搬
これらの工夫で引っ越し費用を30〜50%削減できる可能性があります!
新生活準備費用の完全見積もり
大型家電
- 冷蔵庫(400L)15〜25万円
- 洗濯機(ドラム式)15〜25万円
- エアコン(3台)30〜60万円
カーテン・ブラインド
- リビング・寝室15〜30万円
- 子供部屋・その他10〜20万円
照明器具
- 各部屋の基本照明5〜15万円
家具
- ダイニングセット10〜30万円
- ソファ10〜25万円
- ベッド(家族分)15〜40万円
収納
- 収納家具・棚10〜20万円
- クローゼット用品3〜8万円
家電
- テレビ(大型)10〜30万円
- 空気清浄機3〜8万円
- 食洗機8〜15万円
エクステリア
- 物置・倉庫5〜20万円
- ガーデン用品5〜15万円
総額:160〜330万円
必需品だけでも最低80万円は必要。快適な生活を始めるには200万円程度の準備が理想的です。
節約のコツ:・必需品から順番に揃える ・セール時期を狙う(新生活応援セール等) ・まとめ買いで割引交渉 ・実家から譲り受けられるものは活用